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日本の文献におけるトレイシー五兄弟の順番

2020年12月9日公開

2020年12月9日最終更新

発端

9月から始まった日本のサンダーバード公式Twitterアカウント(@thunderbirds_jp)が11月16日の夜に一連の次のツイートを行った。

【#サンダーバードを10倍楽しむ裏話】
「兄弟の肖像写真、並び順の謎」
 
トレーシー家はスコットにはじまる5人兄弟。
次男は5号のジョンですが、2号のバージルを次男と誤解している人も少なくないようです。そこで一つ気になるのは居間の肖像写真の並び順。日本なら長男から順に並べるはずですが、


なぜか最初が次男ジョンで長男スコット、三男バージル、五男アラン、最後が四男ゴードンの順になっています。このフォトフレームは通信機も兼ねていますが、実はこれ、情報が入る順に並んでいます。まず事件発生の一報が5号ジョンから入り、緊急発進した1号スコットが現場状況を伝え、救助メカと共に


到着した2号が本部と交信。現場が宇宙なら3号アランが、水辺の場合は4号ゴードンが本部と連絡を取り合う。気づくと改めて驚かされる奥深い仕掛けです。

これの太字で示した箇所「次男は5号のジョンですが、2号のバージルを次男と誤解している人も少なくないようです」に関して、一部のファンからリプライや引用リツイートの形でバージルが次男だとする文献が挙げられた。これに関して、兄弟順はどういった変遷を辿っていったのかをTwitterの皆さんのご協力の下に調査を行った。

本編での確認

 

そもそも本編で何か分かる情報はないのか、という疑問がまず思い浮かぶ。しかし本編で明確に示されていればこのような議論はま起こらないわけであり、実際なにも示されていない。しかし、以下のことがわかる。

  • オープニングでは スコット→ジョン→バージル→ゴードン→アラン の順で紹介される。

  • 年長者はスコット(「海上ステーションの危機」より)

  • ジェフの手帳の写真が スコット→バージル→ジョン(『劇場版』より)

また吹替版では

  • ジョンがスコット(とバージル?)に対して「兄さん」と言うが、原語では「Scott」と言う(「恐怖のモノレール」)​。

という点が挙げられるが原語とは違うため指摘に留める。

指摘するのは日本語版制作時に兄弟がどういった順であると把握しているのかの理解の手掛かりになる可能性があるためである。

番組配給等の資料

 

まず様々な文献の前に当時の番組制作者側では何か決めていたのか。AP Filmsが番組売り込み等の際に制作したものとして「ITC Original Information Brochure」がある。これはキャストのプロフィール等が記されたものである。これにはスコットのみが「the eldest(年長者)」として記されるのみであり、その他の兄弟に関して年齢や順番に関する記述は存在しない(4-5頁)。

The Characters

    Thunderbirds has a large cast of fascinating characters, and one unusual aspect is that five of the principal characters are all members of one family - a daring astronaut and his five sons.  The man who has formed the International Rescue Organisation is the good-looking, resolute, far-seeing Jeff Tracy and, as these are stories of the future, it is not surprising that he has named his sons after the American astronauts who were the first to orbit in space and win their own place in history.

    The sons are:-
    Scott, who pilots Thunderbird I.  
He is the eldest.  Fast-talking and quick-thinking, he can cope with any emergency and is skilled at organizing[sic] the rescue operations.
    Virgil, who pilots Thunderbird II, is reliable and steady, and just the right sort of man for the responsible task of handling the freighter containing the priceless rescue equipment.  He works closely with Scott.
    Alan, probably the most romantic of the sons (and with a a strong interest in one of the attractive girl members of the cast), is in charge of Thunderbird III.  He has an impetuous nature, and is an expert racing motorist.
    Gordon who accompanies his brother Virgil in Thunderbird II, takes over the underwater Thunderbird III[sic] when the rescue operation requires underwater work, is young and enthusiastic, he has an amusing face and is quite a joker.
    And John, who is usually on duty in the Thunderbird V satellite in space, has the patience of job.    

同時期に同様の目的で制作されたものに「Character Merchandise Specification Sheet」というサンダーバード機の三面写真や登場人物の写真を掲載したものがある[1]。ここには彼らの年齢や兄弟順に関する情報は何も示されていないが、写真が左からジェフ、スコット、バージル、ジョン、アラン、ゴードンとなっている。

時期は少々ずれるが、『6号』時に制作された「Press Fact Sheet」には実在の俳優に見立てて、キャラクターの詳細なプロフィールが記されている。ここには兄弟の名前の由来の他、年齢と誕生日も記されている。

STAR BIOGRAPHIES

      To Gerry and Sylvia Anderson, and the technical staff at Century 21 Productions, their puppet character creations are as real as any flesh-and-blood actors. For Guidance and reference, here are brief “biographies” of each of the eleven principal ‘stars’ appearing in “THUNDERBIRD SIX”, the second Techniscope and Technicolor feature film for release through United Artists.  David Lane directs from an original screenply [sic] by executive producer Gerry Anderson and producer Sylvia Anderson.

JEFF TRACY :   Head of International Rescue. A multi-millionaire ex-astronaut who can claim to have been one of the first men to land on the moon.  He is father of the five Tracy boys who from International Rescue. Each son is named after a famous American astronaut.  Jeff Tracy stars regularly in the “Thunderbird” T.V. series.  Made his film debut in “Thunderbirds Are Go” (1966).  Currently plays a prominent role in “THUNDERBIRD SIX”.

VITAL STATISTICS:
Age: 56
Birthdate: 2 January
Hair: Grey.

ALAN TRACY :  Son of Jeff Tracy, founder of International Rescue, Alan is pilot of Thunderbird Three.  He is named after Astronaut Alan B. Shepard, Jr.  He is romantic, impetuous, an expert pilot and racing-driver.  Is identified by his blond hair and turquoise blue uniform with off-white flashes.  Prominently featured as member of International Rescue team in “Thunderbird” T.V. series.  Film debut: “Thunderbirds Are Go” (1966).  Now plays male lead in the second feature-length space-age adventure film, “THUNDERBIRD SIX”.

VITAL STATISTICS:
Age: 19
Birthdate: 12 March
Hair: Fair.

LADY PENELOPE :  [...]

SCOTT TRACY :  Son of Jeff Tracy. Pilot of Thunderbird One.  Is named after Astronaut Malcolm Scott Carpenter.  He is fast-talking and quick-thinking.  Is easily identified by turquoise uniform with pale blue sash and band round hat and top of boots. T.V. debut in “Thunderbird” series. Film debut: “Thunderbirds Are Go” (1966). Is largely responsible for saving lives of International Rescue team from disaster aboard doomed Skyship One in their second feature film, “THUNDERBIRD SIX”.

VITAL STATISTICS
Age: 30
Birthdate: 4 April
Hair: Dark Brown

VIRGIL TRACY :  Son of Jeff Tracy.  Pilot of Thunderbird Two.  Named after Astronaut Virgil Ivan Grissom.  Is a steady and reliable character by nature.  Wears a turquoise suit with yellow sash and bands.  First seen by television viewers in “Thunderbird” series. Film debut, 1966, in “Thunderbirds Are Go”.  Accompanies his brother Scott, in daring bid to rescue I.R. team from crashed Skyship One in their second feature-length adventure film, “THUNDERBIRD SIX”.

VITAL STATISTICS
Age: 27
Birthdate: 15 August
Hair: Mid-Brown.

JOHN TRACY :  Son of Jeff Tracy.  Take his name from Astronaut John Herschel Glenn, Jnr.  Is Controller of satellite Space Station that monitors the world.  John is patient, but rather dour.  He wears turquoise uniform adorned with lilac flashes.  T.V. debut in “Thunderbird” series.  Film debut: “Thunderbirds Are Go” (1966). Makes his second big-screen appearance in “THUNDERBIRD SIX”.

VITAL STATISTICS
Age: 35 [sic]
Birthdate: 8 October
Hair: Blond.

GORDON TRACY :  Son of Jeff Tracy.  Is named after Astronaut Leroy Gordon Cooper.  He is pilot of Thunderbird Four, co-pilot of Thunderbird Two, and is also an underwater expert. Is by nature a great practical joker.  Gordon wears turquoise uniform with orange flashes. Made T.V. debut in “Thunderbird” series.  1966 - Film debut in “Thunderbirds Are Go”. Now plays supporting role in his second feature-length film, “THUNDERBIRD SIX”.

VITAL STATISTICS
Age: 22
Birthdate: 14 February
Hair: Auburn.

長々と引用が続いたが、ジョンの35歳が25歳の誤植だとすれば、スコット→バージル→ジョン→ゴードン→アラン の順で公式が記述していたこととなる。誤植の裏付けとして、当時イギリスで発行されていた雑誌『TV Century 21』の読者へのお返事として出された手紙(1966年4月4日付)には以下のように記されている。

  • Scott Tracy - Pilot of Thunderbird 1. Named after Malcom Scott Carpenter. Age - 30.

  • Virgil Tracy - Pilot of Thunderbird 2. Named after Virgil Iven Grissom. Age - 27.

  • John Tracy - Controller of the Space Station, Named after John Horschel Glenn Jnr. Age - 25.

  • Gordon Tracy - Pilot of Thunderbird 4. Named after Leroy Gordon Cooper. Age - 22.

  • Alan Tracy - Pilot of Thunderbird 3. Named after Alan B. Shepard Jnr. Age - 19.

※この資料に関してCentury 21 Production関係の方がTwitterにアップロードされていたのですが該当ツイートが見つかりません。​みつけた方はリンクを教えて下さい。

番組配給等の資料で現状見ることのできたものは以上のものだけであるが、ここで一つ日本のサイトの記述を紹介したい。2011年頃まで更新が行われサービス終了に伴って2019年3月末で閲覧することができなくなってしまったサイト「ミステロンの工作室」である。ここは日英の資料比較を行いその齟齬を指摘するなど非常に興味深いサイトであったため、更新されなくなってしまっていることは残念である。Wayback Machineを使えば読むこと自体はできるので、未読の方は必読だ。

そんなそのサイトのコンテンツに「スコット30歳設定の謎を追え!」というものがあった。これはスコットが26歳である設定がほとんどである中、一つだけ30歳というものがあり、これの出典はどこかを追っていったものである。結局はオランダのスーパーで配布されたおまけという結論に至ったようであるが、最下部にTo Be Continuedとあり、何かさらなる資料が手元にありアップロードする予定であったのだろう。「ミステロンの工作室」管理人氏の行方は不明であるが、スコット30歳説は1966年時点で英国の関係者によって作られていたものである可能性が高い、と氏に変わってここでは記したい。

英国の放送当時の文献

以上挙げたものは一般には出回ることのないものであり、当時のイギリスの子どもたちはこういったものではなく、テレビ放送に合わせて発行されていた雑誌等で情報を得ていたということは間違えないだろう。

【今後加筆予定/すでにTICipediaにまとまっています】

日本の文献 Part 1(1960-70年代)

 

今回の調査で出てきた最も古い資料は『SFマガジン』1966年10月号(早川書房、1966年10月)である。これの161頁にはスコット(長男)→バージル(次男)→ジョン(三男)→ゴードン(四男、22歳)→アラン(五男)と記されていた。兄弟の順とゴードンの年齢は上記の「Press Fact Sheet」と同じであるため、何らかの形でこの情報が輸入されていたのだろう。

豊田有恒『中二時代:サンダーバード時代がやってくる』昭和41年12月号(旺文社、1966年12月)24頁にはスコット(長男)→ゴードン(次男)→ジョン(三男)→アラン(四男)→バージル(五男)という不思議な順番で記されているが、この順番で記されているものは現状これのみであり、言及するだけに留める。

さてここで『劇場版』が1967年7月に公開される。ここのパンフレット2-3頁に登場した順番が今後しばらく日本の書籍で広く扱われることとなる。その順番とはスコット(長男)→バージル(次男)→ジョン(三男)→アラン(四男)→ゴードン(五男)である。

 5 大気圏外の軌道にのる宇宙ステーション。サンダーバードの副司令室。宇宙[sic]のSOSはぜんぶここに集まる。人工重力つき。チーフは3男のジョン。
 4 海底救助用。ふだんは、2号の5[sic]番装備カプセルにつみこまれ、現場近くで海中に放出される。水流ジェット装備。5男ゴードンがパイロット。
 3 大気圏外の救助用宇宙ロケット。宇宙で事故が起きたり、国際スパイの破壊活動があると、すぐ出動する。月まで往復可能。4男アランがパイロット〔。〕
 2 輸送機。基地の岩の間からカタパルトで飛びたち、主胴の中央部はコンテナのように目的によって交換できる8種[sic]がある。次男バージルがパイロット〔。〕
 1 偵察、現場指揮用。基地のプールからロケットのように垂直上昇して、上空で水平に位置をかえ、両方のツバサがでる。長男スコットがパイロット。

テレビシリーズをしっかりと観ていない人が書いたような文章であるが、兄弟順に関しては他の類を見ないものである。これに関してTwitter上でおヘル氏からCharacter Merchandise Specification Sheet」の掲載順と同じというご指摘を頂いた。そしてこれをさらに拡張したものが『サンダーバード6号』のパンフレット15-17頁で使用されることとなる(下線は引用者による)。

サンダーバードのすべて

サンダーバード1号

 偵察/現場指揮用、可変翼、超音速ジェット機。一見ロケットのような形態をとっているが、ロールス・ロイスのファン・ジェット・エンジンを主5基、補助4基、方向転換用リフト7基の計16基をもつ航空機。国際救助隊サンダーバードの要請により、BACとホーカー・シドレーの両社が21世紀の航空技術の粋をつくして共同開発、公式試運転でマッハ21.9の世界スピード記録を樹立した。それでいて、最小速度110キロ・ノット、超低空から高度35,000mの成層圏までにわたって、超音速飛行が可能でなければならないという条件を完全にみたしている。可変翼をたたんで垂直離着陸、可変翼を開いて滑走路からの発着も可能という驚くべき機体。
 事件が起きると、基地のプールに見せかけた秘密の出口から翼をたたんだままロケットのように急上昇、高空で水平飛行にうつると超音速にものをいわせて現場へ急行、地球上のいかなる地点、または空間まで、28分以内に到達する。事件の調査には、搭載している超小型ジェット機ミニ1号や空中スクーターを使用することができ、サンダーバード2号が器材[sic]をつんで到着してからは現場または上空で作業の指揮にあたる。攻撃のための戦闘行為はしないが、防御や危険物破壊のためのレーザー砲2門を搭載する。
 パイロットは長男のスコット・トレーシー。全重[sic]34.8m可変翼をひろげたとき全幅24.2m。自重35,410kg。ほとんどが無塗装で金属の地肌色だが、先端部がレッド、後部のジェット、エンジン部がライト・ブルー塗装。

サンダーバード2号
 救助輸送用協力超大型ジェット機。約25度の前進角がついた高揚力主翼、双胴の中央部に巨大なタマゴ型の主胴をもち、その主要部はコンテナ式カプセルになっていて、目的によって、8種のカプセルが用意されている異色あふれる機体。ホーカー・シドレー社製作。基地のカタパルトから発射される。
 主演陣はロールス・ロイスRB250型水力53100キログラム、強力ながら経済的なファン・ジェット2基が双胴部に装備され、補助としてブリストル・シドレーの推力8620キログラムのターボジェットが両垂直尾翼間に4ユニット計14基、垂直離着陸用にブリストル・シドレーのアフター・バーナーつき25420キログラムのターボジェット4基の総計20基をもつ。最大時速マッハ2.8、巡航マッハ1.8、全長76メートル、全幅54.7メートル、自重180トン、ペイロード(乗員貨物などの総積載量)120トン。
 なんといってもこの機体の特徴は、どんな事故が起っても、必らず救助できる8種のカプセルのうち一つがそのまま主胴におさまることで、国際救助隊サンダーバードの花形だ。8種とは、
 ①消防車、化学消火剤つきカプセル
 ②不時着機救助車つきカプセル
 ③ヘリコプターつきパトロール・カプセル
 ④ヘリコプター、留置所つき警察カプセル
 ⑤サンダーバード4号つき海中カプセルまたは6号つき救助カプセル
 ⑥もぐらタンクつき土木工事カプセル
 ⑦コンプレッサーつき吸いとりクリーナー・カプセル
 ⑧電磁石つき吊りあげカプセル
 パイロットは次男のバージル・トレーシー。塗装はグリーンで、ホワイト[sic]・ベルト。主エンジン・カバーがレッド。レーザー砲2門搭載。

サンダーバード3号

 宇宙救助用1段式ロケット。液体・固体燃料用両用ロケット4基、原子力ロケット1基、逆噴射小型ロケット15基をもち、ロケット機というより宇宙船の機能をそなえ、月までの往復が可能。ふだんは基地の円形プール[sic]の下にかくされているが、宇宙で事件や国際スパイ団の破壊活動が起ると、1号、2号は大気圏内用なので使えず、3号が急行する。救助のためのあらゆる装置をもっており、また基地とサンダーバード5号との連絡にもあたる。
 操縦席は複座だが、コンピューターを使っているので自動操縦も可能。専任パイロットは4男のアラン・トレーシー。アランがのるときは、基地内にあるソファ型の移動車に坐ると、地下におりてレールを走って3号の下でとまり、エレベーターでもちあげられて頭部へはいり、そのまま操縦席になると同時に、完全な気密室になる。
 イギリスのウェストランド社と原子力公社が共同開発、全高60.9m最大直径7.5m最大幅12.4m発射重量620t、180km軌道にのるときのペイロード160t。速度などに関するデーターは極秘になっている。塗装はオレンジだが、原子力ロケット部分のカバーのみブルー。

サンダーバード4号

 水中救助用ジェット潜航艇、全長わずか9.1mながら、水中で時速140km、水上で250kmもでるロールス・ロイスのネプチューン水流ターボジェット・エンジンをもつ海の王者。ふだんはサンダーバード2号の5番[sic]装備カプセルにつみこまれているが、水難事故が起きると現場近くの水面に放出されて急行する。
 いままでにも第2次大戦中に撃沈された潜水艦から金塊をひきあげたり、遭難した原子力潜水艦の救助にあたり、深海での実績は高く評価されている。
 なかでも先端にミサイル、つき棒、マジック・ハンドをそなえており、ミサイルで水中の危険物や障害物を破壊、マジック・ハンドはつき棒で対象を押えながら、戦艦の鉄板でもやすやすと紙のようにはがすなど、底知れぬ威力をみせる。作業のために強力なライトをもつ。パイロットは5男のゴードン・トレーシー〔。〕潜水服を着て水中にでるためハッチもあり、救助用器材などのため15トンのペイロードをもつ。製作はビッカース・アームストロング。塗装はイエローにレッド・ベルト〔。〕
 

サンダーバード5号

 宇宙ステーション。正確にいえば通信用人工衛星で、直径35mのリングにかこまれた本体と、ドッキング・プラットホームをもつ。基地の南方の赤道上445キロに静止しており、三男のジョン・トレーシーが常駐する。国際救助隊サンダーバードの副司令室といわれるほど設備がととのっており、6ベットの寝室もある。リングが人工重力を発生、地上とまったく同じ快適な生活がいとなめる。
 宇宙の事故はいうまでもなく、地上のどんな地域のSOSはももらさずにキャッチして、基地へ連絡する。そのために各種の宇宙アンテナ、地上用アンテナから天体観測用テレビ・テレスコープ、地上のレーダーによって発見されるのをふせぐアンチ・レーダー装置までそろっている。
 また宇宙ステーションとして、サンダーバード3号をはじめ各国の宇宙ロケット・月ロケットの補給、中継基地になっている。
 人工重力をはじめあらゆる動力は、超小型の原子炉による原子力発電によって供給されるが、万が一ストップしても太陽電池があるので機能や乗員の生活には影響しない。
 国際宇宙開発局とイギリス宇宙公社の共同設計、製作はビッカース・アームストロング。

この兄弟順と同じ記述あるいは告示した記述は以下の文献で見られた。

  • 『サンダーバード Zero-X ミュージックブック』(ビクター出版株式会社、1968年)

  • 『サンダーバード6号』(朝日ソノラマ、1968年7月)

  • 『「たのしい幼稚園」のテレビ絵本46 サンダーバード』(講談社、1973年)、6、11、15頁

  • 『サンダーバード ミニカード』(天田印刷、1974-5年)

 

​興味深いのは、今回の調査で出てきた文献のうち、この期間の文献は全てこの順で記されているということである。

しかし、『スターログNo4 甦れ!サンダーバードのITC特集』(ツルモトルーム、1979年2月)のみスコット(長男)→バージル(次男)→アラン(三男)→ジョン(記述なし)→ゴードン(五男)という順番で記述がなされていた。

日本の文献 Part 2(1980年代)

 

『ロマンアルバム増刊 サンダーバード Complete Visual Guidebook』(徳間書店、1980年)を先頭に、兄弟順の記述はほぼ一通りに落ちつく。すなわち、スコット(長男26歳)→バージル(次男24歳)→ジョン(三男22歳)→ゴードン(四男22歳)→アラン(五男21歳)である。記述の仕方に差はあるが、これと同じものは以下の文献で確認できる。

  • 池田憲章 企画構成『ロマンアルバム増刊 サンダーバード Complete Visual Guidebook』(徳間書店、1980年)、58-59頁

  • 『テレビランドわんぱっく 31 サンダーバード大図鑑』(徳間書店、1980年)、44頁

  • 『ファンタスティックコレクション「サンダーバード」』(朝日ソノラマ、1984年)、4-5頁

  • 池田憲章 構成『ITC SFメカ・グラフィティ Town Mook Super Visual Special 4』(徳間書店、1985年)、27頁

  • 『Wave』15号(ペヨトル工房、1987年9月)、87頁

  • 『イッツ・サンダーバード・センチュリー モデリングマニュアル 月刊モデルグラフィックス別冊』(大日本絵画、1988年)、118頁

  • 企画・編集:松山 敬、構成:井上雄史(辻事務所) 協力:池田憲章・山田輝穂・伊藤秀明・Rhilp Rae『Thunderbirds 1 ITC Memorial Box』(東北新社、1990年)、11、15頁。

  • アダム・プラーニ著、ダーツ編訳『ITC名作SFテレビ記録集 コンプリート・Gアンダーソン・エピソードガイド』(白夜書房、1991年)、69-71頁

  • 株式会社Darts編・製作『サンダーバードスーパーガイド』(白夜書房、1991年)、4-7、38頁

この兄弟の年齢をよくみると、ジョンとゴードンが同い年である。これを修正するためか或いは資料の誤読か誤植か、理由をうかがい知ることはできないが、スコット(長男26歳)→バージル(次男24歳)→ジョン(三男23歳)→ゴードン(四男22歳)→アラン(五男21歳)とする文献も確認できた。

  • 山平松夫 編集人『テレビランド増刊カラーグラフ④ サンダーバード SOS…!! 国際救助隊出動せよ!!』(徳間書店、1980年)、18頁

  • 企画・編集:松山 敬、構成:井上雄史(辻事務所) 協力:池田憲章・山田輝穂・伊藤秀明・Rhilp Rae『Thunderbirds 2 ITC Memorial Box』(東北新社、1991年)、6、8-頁

この時期にシルヴィア・アンダーソンの自伝『メイキング・オブ・サンダーバード―シルヴィア・アンダーソン自伝』(原著:『Yes M’Lady』)(白夜書房、1992年)が出版されるが、95頁にスコットが長男であることが記されるのみであった。

この年齢順の問題と同時に、『サンダーバード』の舞台設定年が話題に上がるが1980年代の文献で記述があったものは『ITC名作SFテレビ記録集 コンプリート・Gアンダーソン・エピソードガイド』に2063年に活動開始と記されている以外、全て2026年であった。

日本の文献 Part 3(1990年代)

1991年の英国BBCでの再放送を機に本国でも数多くの商品が展開された。それと時を同じくして日本でもテレビ東京が再放送するなどした。兄弟順は、スコット(長男)→バージル(次男)→ジョン(三男)→ゴードン(四男)→アラン(五男)であるが、誕生日の記述がスコットが30歳のものには記述されるようになった。

○ スコット(長男26歳)→バージル(次男24歳)→ジョン(三男22歳)→ゴードン(四男22歳)→アラン(五男21歳)

  • 『ノスタルジックTVグラフ―愛と青春の60&70年代キャラクター・ブック』(メディアファクトリー、1992年)47-48頁〔記事は〈秀〉(伊藤秀明?)〕

  • 株式会社Darts編『サンダーバードベストブック』(竹書房、1992年)、2, 23-27頁

  • 『スーパーマリオネーション サンダーバード写真集〈すばらしきアンダーソンSFTVの世界〉』(朝日ソノラマ、1993年)、66, 68-69頁〔記事は池田憲章〕    

  • 企画・構成・執筆/伊藤秀明(集英社)『サンダーバード プラモ&玩具博物館』(株式会社ケイエスエス、1999年)、158頁

  • 柿沼秀樹『〈小説〉サンダーバード SOS原子力旅客機』(株式会社大日本絵画、1999年)、11, 64-67頁

○ スコット(長男30歳96/4/14)→バージル(次男27歳99/8/15)→ジョン(三男25歳01/10/28)→

ゴードン(四男22歳04/2/14)→アラン(五男21歳03/5/12)

  • 『サンダーバード大百科』(学研、1992年)、50-51頁*

  • ジョン・マリオット『サンダーバード オフィシャルエディション』(原著:『Thunderbirds Are Go!』)(株式会社バンダイ、1992年)、pp 19-

  • ツインスター編・著『サンダーバード・ファイナル』(ジャパンミックス、1996年)、23-28頁

  • 漆田公一+サンダーバード研究会『サンダーバードで少々生き方を学んだ』(洋伝社、1999年)14, 17頁

      *『サンダーバード大百科』はジョン(三男25歳01/10/8)、アラン(末っ子19歳07/3/12)。​

 

日本の文献ではないが『The Official Thunderbirds Annual』(Grandrems Limited、1992年)、6-7, 9, 14-15, 22, 32, 36, 42, 48, 54-55, 59頁にも同様の表記が見られた。

これらの設定年代は共通して2026年であった。

日本の文献 Part 4(21世紀)

21世紀にカールトン・インターナショナルへと版権が移った際に設定年が2065年へと改められるとともに、兄弟の生年月日や年齢順も改められた。このことに関して、『サンダーバード大全』(双葉社、2002年)46頁には以下のように記されている。

登場するキャラクターたちに、実在するかのような詳細なバイオグラフィが設定されていたという点においても、『サンダーバード』は実に先駆的であった。この表は以前のキャラたちの生年月日の設定を、現在の版権元であるカールトン・インターナショナルが世界配信のために改訂したものである。では、まずキャラクターの紹介から始めてみよう。

このようにさらっと記されているが、こういった設定を並べた資料はほとんどなく、該当書籍を手にしていない人は気が付かないかもしれない。今回の調査で詳しく併記されているものはこれのみ、順番が異なる設定もあると触れているのは雑誌『Pen』(後述)のみであった。

さて、カールトンに版権が移った話が出てきたが、そのカールトン側の資料では2026年/スコット30歳設定を使っている資料のみしか見つけることができなかった。この「Thunderbirds Promotional Brochure」はカールトンが『サンダーバード』のためにつくった資料のなかでも初期のものである(2000年)。その3頁?に掲載されていたプロフィールのうち五兄弟のものは以下の通りだ(下線は引用者による)。

Scott Tracy
Pilot Thunderbird 1
Born on 14 April 1996, 30 year-old Scott is the eldest of the Tracy boys.  A cool character, he is usually the first at an incident scene and quick to take control. When his father is absent, he assumes command of International Rescue. Scott pilots Thunderbird 1 and is named after Scott Carpenter.

Virgil Tracy
Pilot Thunderbird 2
Born August 15 1999, named after Virgil Grissom, he is a gifted pianist and artist.  A graduate of the Denver School of Advanced Technology, Virgil has all the manual dexterity to skillfully pilot Thunderbird 2, International Rescue’s heavy-duty transporter and rescue craft.

 

Alan Tracy
Astronaut Thunderbird 3
Born 12 March 2005, Alan Tracy used to be a champion racing driver before joining International Rescue.  Named after Alan Shepherd, he pilots Thunderbird 3 and occasionally Thunderbird 5.  He is interested in archaeology and is the youngest member of the family.

Gordon Tracy
Aquanaut Thunderbird 4
Twenty-two year old Gordon is the joker in the pack.  A former Olympic swimming champion and skilled aquanaut, he is the ideal captain of Thunderbird 4, International Rescue’s high tech submarine.  Named after Gordon Cooper, his strength and tenacity make him a natural leader.

John Tracy
Space Monitor Thunderbird 5
Named after John Glenn, John Tracy boasts chiselled movie star looks.  A keen astronomer, he commands Thunderbird 5, International Rescue’s space station radio monitor.  Born October 28, 2001, he is quiet. contemplative and very intelligent.

しかし上記で見たように、2002年には大陸の反対側まで設定変更の連絡が届いているので、何らかの混乱がカールトンで生じていたのかもしれない。

さて、改めて2065年を舞台にした新設定は以下の通りである。

 

スコット(長男26歳39/4/4)→ジョン(次男25歳40/10/8)→バージル(三男24歳41/8/15)→ゴードン(四男22歳43/2/14)→アラン(五男21歳44/5/12)

これは以下の文献で確認できたほか、2003年のNHK教育テレビにおける再放送でも使用された。

  • G Anderson & C Bentley著、五十嵐正訳『公式ガイド サンダーバード大百科』(原著:『The Complete Book of the Thunderbirds』(宝島社、2003年)、42, 53-57頁

  • Stephen Cole著、蛭田龍郎訳『サンダーバード 国際救助隊フィルム・ブック』(原著:『Thunderbirds FAB Annual 2003』(PHP研究所、2003年)、3, 19-20, 35-36, 38, 53-55, 57-60頁

  • 『別冊宝島 僕たちの好きなサンダーバード』(宝島社、2003年)、14, 22頁

  • 伊藤秀明・池田憲章『サンダーバードアルバム(ファンタスティックコレクションスペシャル)』(朝日ソノラマ、2003年)、22-23頁

  • 『フィギュア王 No79 特集サンダーバード』(株式会社ワールドフォトプレス、2004年8月)、35-42頁

  • 西田明夫 企画監修『Supermarionation Special』(大日本絵画、2005年)、24-42頁

  • 伊藤秀明監修『サンダーバード全記録集 1』(集英社、2006年)、10-14頁

  • 「サンダーバード Blu-Ray Collectors Box」(ジェネオン・ユニバーサル、2013年)、1, 8-14頁

  • 柿沼秀樹監修『ぴあMookサンダーバードぴあ』(ぴあ、2013年)、4, 6-8頁

  • Marcus Hearn著・株式会社Bスプラウト訳『サンダーバード完全記録』(原著:『Thunderbirds: the Vault』(ボーンデジタル、2015年)、72頁

  • スティーヴン・ラリビエー著、岸川靖編『サンダーバード 完全写真資料集成』(洋泉社、2019年)14-34頁

  • 『サンダーバード秘密基地 2〔全国版〕』(DeAgostini、2020年2月)、5頁

これ以外に、雑誌『Pen』340号(阪急コミュニケーションズ、2013年7月)43, 50, 52, 56, 59, 61頁には、スコット→バージル→ジョン→ゴードン→アランの順で表記がなされているが、バージルとジョンに近年の設定ではという但し書きとともにそれぞれ三男、次男と書かれている。

また、スティーヴン・ラリビエー『21世紀サンダーバード読本』(洋泉社、2012年)、3-10頁には、年齢は記されていないが、スコット(長男)→バージル(次男)→→→アラン(末っ子)と記されていた。

まとめ

日本の文献に見られる順番のみをまとめると、

  • 最初期      :スコット→バージル→ジョン→ゴードン→アラン

  • 映画公開頃~70年代:スコット→バージル→ジョン→アラン→ゴードン

  • 80~90年代    :スコット→バージル→ジョン→ゴードン→アラン

  • 21世紀      :スコット→ジョン→バージル→ゴードン→アラン

 

となる。特に80年代にはスコット26歳設定が輸入され、90年代にはスコット30歳設定との両者が共存することとなる。そして21世紀に入ると新たな設定が輸入され、それで落ち着こうとしている。

以上見てきたように、現行のスコット→ジョン→バージル→ゴードン→アランの順番はこの20年で一般に知られるようになった設定であり、一概にそれ以外の順番を「誤解」と表現するには些か無理があろう。しかし、そもそも本編を観る際に兄弟順はわからずとも話は楽しめることは言うまでもない。スコットが長男であり、間に三人いて、アランが一番若い。これさえ押さえていれば問題はないと言っても過言ではない。観る人それぞれの納得できる順番で観てそして他の設定を拒絶しないことが、ファン同士で設定を押し付けあったりすることもない平和な交流を生み出すであろう。

謝辞

今回の調査にあたり、Twitter上で以下の皆様から様々な文献のご提示を頂きました。重ねて御礼申し上げます。

おヘル様、大伴晶司(Otomo Akitsuka)様、リラロン様、偏食フクロウ様、宮崎のひこちゃん様、草間大作様、えーもとえふ様、

Neco⋈(YUKIKAZE)様、ぶらんく様、小美@shao-may様、こい様、とりすみ様 (IDのアルファベット順に記載)

* IDおよびアカウント名は12月9日時点の情報。

参考サイト

最終閲覧日:2020年12月9日

参考文献

  • 「ITC Broacher」(ITC、[1965年])

  • Character Merchandise Specification Sheet」(AP Films、1965年)

  • 『Thunderbirds Annual』(City Magazines & AP Films、1965年)

  • 『SFマガジン 1966年10月号』(早川書房、1966年10月)

  • 豊田有恒『中二時代 昭和41年12月号 サンダーバード時代がやってくる』(旺文社、1966年12月)

  • 『サンダーバード』劇場パンフレット(ユナイト映画、1967年7月)

  • 『サンダーバード Zero-X ミュージックブック』(ビクター出版株式会社、1968年)

  • 『サンダーバード6号』劇場パンフレット(ユナイト映画、1968年7月)

  • 『サンダーバード6号』(朝日ソノラマ、1968年7月)

  • 『「たのしい幼稚園」のテレビ絵本46 サンダーバード』(講談社、1973年)

  • 『サンダーバード ミニカード』(天田印刷、1974-5年)

  • ​池田憲章 企画構成『ロマンアルバム増刊 サンダーバード Complete Visual Guidebook』(徳間書店、1980年)

  • 山平松夫 編集人『テレビランド増刊カラーグラフ④ サンダーバード SOS…!! 国際救助隊出動せよ!!』(徳間書店、1980年6月)

  • 『テレビランドわんぱっく 31 サンダーバード大図鑑』(徳間書店、1980年)、44頁

  • 『ファンタスティックコレクション「サンダーバード」』(朝日ソノラマ、1984年)

  • 池田憲章 構成『ITC SFメカ・グラフィティ Town Mook Super Visual Special 4』(徳間書店、1985年)

  • 『Wave』15号(ペヨトル工房、1987年9月)

  • 『イッツ・サンダーバード・センチュリー モデリングマニュアル 月刊モデルグラフィックス別冊』(大日本絵画、1988年)

  • 企画・編集:松山 敬、構成:井上雄史(辻事務所) 協力:池田憲章・山田輝穂・伊藤秀明・Rhilp Rae『Thunderbirds 1 ITC Memorial Box』(東北新社、1990年)

  • 同上『Thunderbirds 2 ITC Memorial Box』(東北新社、1991年)

  • アダム・プラーニ著、ダーツ編訳『ITC名作SFテレビ記録集 コンプリート・Gアンダーソン・エピソードガイド』(白夜書房、1991年)

  • 株式会社Darts編・製作『サンダーバードスーパーガイド』(白夜書房、1991年)

  • シルヴィア・アンダーソン『メイキング・オブ・サンダーバード―シルヴィア・アンダーソン自伝』(原著:『Yes M’Lady』)(白夜書房、1992年)

  • 『サンダーバード大百科』(学研、1992年)

  • 『ノスタルジックTVグラフ―愛と青春の60&70年代キャラクター・ブック』(メディアファクトリー、1992年)

  • ジョン・マリオット『サンダーバード オフィシャルエディション』(原著:『Thunderbirds Are Go!』)(株式会社バンダイ、1992年)

  • 株式会社Darts編『サンダーバードベストブック』(竹書房、1992年)

  • 『スーパーマリオネーション サンダーバード写真集〈すばらしきアンダーソンSFTVの世界〉』(朝日ソノラマ、1993年)    

  • ツインスター編・著『サンダーバード・ファイナル』(ジャパンミックス、1996年)

  • 企画・構成・執筆/伊藤秀明(集英社)『サンダーバード プラモ&玩具博物館』(株式会社ケイエスエス、1999年)

  • 柿沼秀樹『〈小説〉サンダーバード SOS原子力旅客機』(株式会社大日本絵画、1999年)

  • 漆田公一+サンダーバード研究会『サンダーバードで少々生き方を学んだ』(洋伝社、1999年)

  • 「Thunderbirds Promotional Brochure」(Carlton International、2000年)

  • G Anderson & C Bentley著、五十嵐正訳『公式ガイド サンダーバード大百科』(原著:『The Complete Book of the Thunderbirds』(宝島社、2003年)

  • Stephen Cole著、蛭田龍郎訳『サンダーバード 国際救助隊フィルム・ブック』(原著:『Thunderbirds FAB Annual 2003』(PHP研究所、2003年)

  • 『別冊宝島 僕たちの好きなサンダーバード』(宝島社、2003年)

  • 伊藤秀明・池田憲章『サンダーバードアルバム(ファンタスティックコレクションスペシャル)』(朝日ソノラマ、2003年)

  • 『フィギュア王 No79 特集サンダーバード』(株式会社ワールドフォトプレス、2004年8月)

  • 西田明夫 企画監修『Supermarionation Special』(大日本絵画、2005年)

  • 伊藤秀明監修『サンダーバード全記録集 1』(集英社、2006年)

  • スティーブン・ラリビエー『21世紀サンダーバード読本』(洋泉社、2012年)

  • 「サンダーバード Blu-Ray Collectors Box」(ジェネオン・ユニバーサル、2013年)

  • 『Pen』340号(阪急コミュニケーションズ、2013年7月)

  • 柿沼秀樹監修『ぴあMookサンダーバードぴあ』(ぴあ、2013年)

  • Marcus Hearn著・株式会社Bスプラウト訳『サンダーバード完全記録』(原著:『Thunderbirds: the Vault』(ボーンデジタル、2015年)

  • スティーヴン・ラリビエー著、岸川靖編『サンダーバード 完全写真資料集成』(洋泉社、2019年)

  • 『サンダーバード秘密基地 2〔全国版〕』(DeAgostini、2020年2月)

脚注

[1] マーカス・ハーン『サンダーバード完全記録』(ボーンデジタル社、2015年)、52頁。なお復刻版がFandersonから販売されている。

 

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