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日本語版キャスト

トロイ・テンペスト艦長(Don Mason):宗近 晴見
フォンズ・シェルダン中尉(Robert Easton):ミッキー・カーチス
マリーナ(Sylvia Anderson):佐原 妙子
サミュエル・ショア司令官(Ray Barrett):天草 四郎
アトランタ・ショア中尉(Lois Maxwell)松任谷 国子
ジョン・フィッシャー少尉(Ray Barrett):愛川 欽也 → 青野 武

WSP長官(Don Mason):根本 好章(一部例外あり)​

オインク(David Graham):デイヴィッド・グラハム/白石 冬美
タイタン(Ray Barrett):熊倉 一雄
X20(Robert Easton):田村 錦人(一部例外あり)​

​ナレーション:トニー 谷

​日本語版制作:太平洋テレビ

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放映リスト

フジテレビ

1964年9月7日~12月28日 月曜 19時~19時30分「海底大戦争」(1~9話)→「トニーの海底大戦争」(10~17話)

1965年1月6日~3月31日 水曜 19時30分~20時「トニーの海底大戦争」(18~30話)

*おそらく「スティングレイ対海底魔王」の誤植。

東京12ch

1967年10月1日~1968年3月31日 日曜 19時~19時30分「潜水艦スティングレー」(1~27話)

1968年4月7日~5月30日 日曜 11時~11時30分「潜水艦スティングレー」(28~39話+1週)

*おそらく「スティングレイ対海底魔王」の誤植。

新聞記事

『読売新聞』1964年8月1日土曜日夕刊10面

◇フジテレビ◇おとなも楽しめる SF大冒険 海底大戦争

 人形劇による風変わりなSFもの「海底大戦争」がフジテレビで九月から毎週水曜日に放送されることになった。
 これは、ゲイリー・アンダーソンの製作で、これまで空想科学ものというと、子どもを対象にしたものが多かったのを、おとなもいっしょに楽しめる冒険者を、というネライをもっている。
 人形劇だけにかえって、ミニチュアも使いやすく、本物そっくりの機械装置や、ロケット潜水艦が登場して活躍する。このゲイリー・アンダーソンのイギリスITCの作品は、すでに「スーパーカー」「宇宙で生き抜こう」の二本が、日本でも放映されている。
 こんどの主役ともいえるのは〝スティングレイ〟と呼ばれる原子力潜水艦で、トロイ・テンペスト艦長のほか、マリナ〔ママ〕という海底都市の美少女などが乗り組み、海底人のもつ怪潜水艦との戦い(第一話)や、魚人のもつ宝物をさがしに活躍したり(第二話〔註1〕)突如として消えさってしまった太平洋上の島を探索する(第三話〔註2〕)という冒険物語りが展開される。
 写真ラベル:「「海底大戦争」の一場面」〔半魚人の大襲撃の王宮シーンの写真〕

〔註1〕:おそらく第12話「海底の宝物」(Treasure Down Below)。

〔註2〕:第8話「海底戦車現わる」(The Big Gun)。

『読売新聞』1964年9月5日土曜日 朝刊 11面

ニュース・コーナー:フジでもカラー試験
 フジテレビでは、さる二日深夜から外国テレビ映画のカラーフィルム二本(うち一本は番組み中)を電波にのせた結果、一応成果をあげた。このため七日午後七時から放送の外国テレビ映画「海底大戦争」をカラーで実験的に放送する。またこのカラー放送の結果を見て、十月の東京オリンピック大会の開会式および、NHKがカラーで収録する八種目の競技をカラーで放送するよう準備している。

『朝日新聞』1964年9月7日月曜日 朝刊 東京版 7面

◆人形劇シリーズ◆超潜水艦の活躍 新番組「海底大戦争」
フジテレビ 夜7・00

 「スーパーカー」「宇宙で生き抜こう(谷啓の宇宙冒険)」のイギリスITC制作の人形劇アドベンチャーシリーズ。原題を「スティングレイ」といい、原子エネルギー超潜水艦スティングレイの活躍をえがくもの。原子力を使ったエンジンをもち、いかなる深海にも潜入できる。水中長距離シグナル、コントロール自在のミサイルを備えている。きょうの第一話「海底の魚神」は世界海底パトロールのスティングレイが海底人とたたかう物語。なおこの番組はフジテレビ初のカラー放送である。

​写真ラベル:「超潜水艦スティングレイ」

『朝日新聞』1964年11月11日月曜日 朝刊 東京版 8面

波:内容改悪の吹替え「トニーの海底大戦争」
 フジテレビのイギリス人形映画「海底大戦争」が9日から「トニーの海底大戦争」と改名し、トニー谷がナレーターとも解説者ともつかぬ、かげの声を入れるようになった。
 このフィルムは人形映画としてなかなかよく出来ている。人形の動きにややぎこちなさがあるとはいえ、人形の顔、衣装は非常に細かく、セット、トリック撮影もうまい。人形であることによって、マンガとは違うリアリティーが、見る者の空想科学的興味を適当に刺激し、子どもだけではなく、大人も結構楽しめる。
 ところが、これにトニー谷の活弁的解説がはいり、だいぶニュアンスが変ってきた。ある事件、あるシーンの進行を、彼が全部しゃべってしまう。たとえば、海の怪物にとらえられたお姫様を、主人公がたすけに行く〔註1〕――そんなシーンになると「あと二分、あと二分だよ、ええ、じれったいねえ」といった具合である。番組担当者はなぜこんなことをしたのだろう。口で言わなくても、映像を見ていればわかるのに。
 多分、これはトニー谷の個性で全体をまとめ、番組の内容や画面の面白さで見せるより、トニー谷のおしゃべりで売ろうとする魂胆にちがいない。だが、それによって見ている子どもたちはすべて受身の姿勢になり、異聞で空想を働かす努力を放棄してしまう。いや、この精巧にできている人形の面白さ、大人の心さえとらえ、空想を刺激する力が半減し、口先だけのダジャレとムダなコトバの氾濫(はんらん)に子どものイマジネーションが追払われる。
 テレビが外国のフィルム一切を日本語に吹替えるようになってから、世界と日本の視覚的距離はグッと接近した。だが、吹替えという演出を乱用するあまり、この距離がゆがめられ、内容が改悪される場合もある。台詞だけを低俗に喜劇化し、言葉として通用しない言葉を製造し、それで視聴率をかせごうとするのは反対である。

 (か)

〔註1〕:おそらくこの記事掲載の2日前の11月9日放送されたトニー谷参加初エピソード「深海の人質」(Hostages of the Deep)。

『読売新聞』1964年11月22日日曜日 朝刊 10面

放送塔:ちゃかす?語り手
▶フジテレビの「海底大戦争」は、いつも家中でたのしんでいます。しかし、以前は夢中で手に汗をにぎりましたが、このごろは、ちょっとおもしろいなと思うと、すぐに語り手のトニー谷さんがちゃかすように「アーア何してるんだろうネ」など、不必要と思われることばをたびたびいいますので、不愉快になります。物語り自体たいへんおもしろく、おとうとたちも一生懸命見ているのにもう少し考えてほしいと思います。
(埼玉県上尾市・学生・〔個人名省略〕18)